ビールのおつまみといえば枝豆が思い浮かぶ方も多いと思いますが、この枝豆は犬に与えても問題はありません。
枝豆は未成熟期に収穫された大豆です。大豆は「畑の肉」と呼ばれていますが、枝豆もたんぱく質やビタミンが豊富な食べ物です。
枝豆は野菜、大豆は豆類に分類されているよ!
今回は
- 犬に枝豆を与えた場合のメリット
- 犬に枝豆を与える場合の注意点
- 犬に枝豆を与える場合の与え方
などについて解説します。
犬に枝豆を与えた場合のメリット
冒頭でもお伝えしたとおり、枝豆は犬にも与えることができ、枝豆は栄養が豊富な食べ物です。
犬に枝豆を与えた場合のメリット1:ビタミンC
枝豆にはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、老化防止や皮膚や粘膜の健康維持にも繋がります。
犬はビタミンCを体内で作ることができますが、年齢や体調によってビタミンCが減少する場合もあるため、体外からの摂取も有効です。
ビタミンCは大豆の約9倍含まれているよ!
犬に枝豆を与えた場合のメリット2:ビタミンK
枝豆にはビタミンKが含まれています。ビタミンKは健康な骨を形成するために必要な成分です。骨粗しょう症の治療にも用いられます。
血液を固める働きもあるわ
犬に枝豆を与えた場合のメリット3:カリウム
枝豆にはカリウムが含まれています。カリウムには血圧の調整などの役割があります。
犬に枝豆を与えた場合のメリット4:βカロテン
枝豆にはβカロテンが含まれています。βカロテンは犬の体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAには抗酸化作用があり、老化予防やガン予防の効果もあると期待されています。
犬に枝豆を与えた場合のメリット5:タンパク質
枝豆にはタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は筋肉や骨、皮膚などを形成するために重要な栄養素です。
犬に枝豆を与えた場合のメリット6:鉄分
枝豆には鉄分が含まれています。鉄分は赤血球に含まれるヘモグロビンの成分となり、酸素を体内の隅々に届けるという働きがあります。
また、肝臓での解毒反応を行う酵素を助ける働きもあります。
犬に枝豆を与える場合の注意点
健康に良い枝豆でも、犬に与える際には注意点がありますので、確認しておきましょう。
犬に枝豆を与える場合の注意点1:茹でてから与える
枝豆は生で与えず、茹でてから与えるようにしましょう。
生の枝豆にはトリプシンインヒビターというトリプシン(消化酵素)の働きを阻害する物質が含まれています。
そのまま食べてしまうとたんぱく質が消化できなくなり、下痢などを引き起こす恐れがあります。膵臓を肥大させてしまう有害物質でもあります。
また、血液を凝固させる作用がある「赤血球凝集素」という物質も含まれているため、血液が固まりやすくなる恐れもあります。
加熱することでトリプシンインヒビターは失われ、赤血球凝集素も無害になりますので、必ず茹でてから与えましょう。
犬に枝豆を与える場合の注意点2:細かく刻むorすり潰して与える
枝豆は細かく刻むかすり潰してから与えましょう。枝豆は粒が小さいため、犬がそのまま丸飲みしてしまうことがあるからです。
枝豆についている薄皮も取ったほうが消化しやすいわ
犬に枝豆を与える場合の注意点3:アレルギー
枝豆にもアレルギーがある犬がいるため、最初は少量から与えて様子を見るようにしましょう。アレルギーについては下記関連記事をご覧ください。
体毛を郵送でも検査可能!犬アレルギーの症状・検査・対策を解説します
犬に枝豆を与える場合の注意点4:味付けされた枝豆は与えないで
人間用に味付けされている枝豆は与えないようにしましょう。犬にとっては塩分のとりすぎになってしまいます。
冷凍の枝豆も味付けされている場合があるから注意してね!
犬に枝豆を与える場合の注意点5:さや・皮は与えない
さやと皮は消化に良くないので与えないようにしましょう。薄皮も取り除いたほうが消化に良くなります。
犬に枝豆を与える場合の注意点6:与えすぎない
健康に良い枝豆とは言え、与えすぎると逆効果になる場合もあります。適量を守って与えるようにしましょう。
枝豆にはマグネシウムやカリウムが含まれているので、与えすぎると結石ができやすくなったり、心臓や腎臓疾患に繋がる恐れがあります。少量をおやつとして与える程度であればあまり心配する必要はありませんが、既往歴のある犬には与えないほうが良いでしょう。
与えすぎると肥満になることもあるわ!
犬に枝豆を与える場合の与え方
味付けされていない枝豆を用意し、さやごと茹でます。茹でたら水気をきり、豆を取り出します。
豆は薄皮を取り除き、細かく刻むか、すり潰してから与えましょう。
塩は入れないでね!
まとめ:犬に枝豆は与えてOK!茹でてから与えよう!
枝豆は犬に与えても良い食べ物です。枝豆には下記の栄養素が含まれています。
犬に枝豆を与える際には下記の点に注意して与えるようにしましょう。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。