人間だと美容や健康に良いとされているナッツ類ですが、犬には与えても良いのでしょうか?
犬に与えても少量なら問題無いナッツもありますし、皮膚の健康維持等に有効な場合もあります。
ですが、ナッツ類は犬に与えるデメリットも多い食品です。そのため、無理に犬に与える必要は無いと考えます。
今回は、犬にナッツ類を与えてはいけない理由や愛犬がナッツ類を食べてしまった場合の対処法等をお伝えしたいと思います。
ナッツ類はあたしたちに届かない場所に保管しなきゃダメよ!
拾い食いしないようにしつけることも大事だよね。
基本的に、犬にナッツ類は与えるべきではない
基本的に、犬にナッツ類は与えるべきではありません。その理由は以下の通りです。
犬にナッツ類を与えるべきではない理由1:中毒性のあるナッツもある
マカダミアナッツのように、中毒性があるナッツもあります。(次項にて詳しく解説します。)
犬にナッツ類を与えるべきではない理由2:ナッツは脂肪が豊富なため、肥満の原因になる
ダイエット経験がある方はよくご存知かもしれませんが、ナッツ類って意外にカロリーが高いですよね。ナッツは脂肪分が多いため、大量に食べなくても、肥満の原因になってしまう恐れがあります。(脂肪分の少ないナッツもあります。)
犬にナッツ類を与えるべきではない理由3:ナッツはアレルギーを起こしやすい食べ物
ナッツは比較的アレルギーを起こしやすい食べ物と言われています。
犬にナッツ類を与えるべきではない理由4:ナッツが喉に詰まってしまう可能性がある
ナッツは喉に詰まりやすい食べ物です。また、腸に詰まって腸閉塞になる恐れもあります。
犬にナッツ類を与えるべきではない理由5:ナッツは食物繊維が多く、犬にとって消化しにくい食べ物
ナッツは消化しにくい食べ物です。特に、お腹の弱い子は、下痢などの原因になる恐れがあります。
このように、ナッツは犬にとってはデメリットが多い食品です。そのため、無理に与える必要は無いと思います。
特に、マカダミアナッツを犬に与えるのは危険
マカダミアナッツを犬に与えるのは危険です。
「マカダミアナッツ中毒」と呼ばれる中毒を起こす危険性があるからです。
万が一、犬が口にしてしまうと、次のような症状が現れる場合があります。
・食欲不振
・嘔吐
・下痢
・痙攣、ひきつけ
・脱力
(特に、後肢の脱力)
・震え
・腹痛
・発熱
・運動失調
・ぐったりと横たわる
・ふらつき
大体、摂取後60分~12時間以内に症状が見られます。
重度の場合は腎不全を引き起こし、命に関わる場合もあります。
ナッツ中毒による死亡例は報告されていませんが、最悪死亡する危険性があることは知っておきましょう。
危険性を知っておくことは大切よね!
犬がナッツを食べてしまった場合の対処法
中毒性のあるナッツを食べてしまった場合は、すぐに獣医師への相談が必要です。
中毒性の無いナッツでも、大量に食べてしまったり、どのくらい食べたかわからない場合は、獣医師に相談しましょう。
下記のようなことを落ち着いて把握し、獣医師に伝えましょう。
ナッツのパッケージを持っていくと便利だよ!
動物病院では胃や腸を確認し、場合によっては催吐処置を行います。その後、吐き気止めや水分補給の点滴をし、経過観察になります。
繰り返しになりますが、症状が出ていない場合も、自己判断はせず、獣医師に相談することを推奨します。
犬に与えた場合の危険度別!ナッツの種類
犬に与えた場合の危険度別にナッツの種類をご紹介したいと思います。
・マカダミアナッツ
・ビターアーモンド
・くるみ
・アーモンド
・ピスタチオ
・ピーカンナッツ(ペカン)
・松の実(パインナッツ)
くるみやアーモンド、ピスタチオは消化に悪いナッツです。下痢や嘔吐の原因になる場合もあるため、あまり与えるべきではありません。
特に、ピスタチオの殻は消化出来ないから注意してね
また、ピーカンナッツ(ペカン)や松の実(パインナッツ)は脂肪分が多いため、肥満の原因になります。こちらも与えるべきではないでしょう。
・ピーナッツ
・ヘーゼルナッツ
・カシューナッツ
・栗
ナッツ類は犬に積極的に与えるべきではありませんが、上記であれば、少量なら食べてしまっても問題はありません。
ただ、犬によってはアレルギー等で具合が悪くなってしまう子もいますので、なにか症状が出ていないかよく観察してあげるようにしてください。
まとめ
基本的に、ナッツ類は犬に与えるべきではありません。ナッツを犬に与えてはいけない理由は次のとおりです。
・中毒性のあるナッツもある
・ナッツ類には基本的に脂肪が豊富に含まれているため、肥満の原因になる
・ナッツはアレルギーを起こしやすい食べ物
・ナッツが喉に詰まってしまう可能性がある
・ナッツは食物繊維が多く、犬にとって消化しにくい食べ物
ナッツの種類と危険度は次のとおりです。
・マカダミアナッツ
・ビターアーモンド
・くるみ
・アーモンド
・ピスタチオ
・ピーカンナッツ(ペカン)
・松の実(パインナッツ)
・ピーナッツ
・ヘーゼルナッツ
・カシューナッツ
・栗
特に、マカダミアナッツは絶対に犬に与えないようにしましょう。「マカダミアナッツ中毒」と呼ばれる中毒を起こす危険性があるからです。
中毒性のあるナッツ類を食べてしまった場合、速やかに動物病院へ連れて行ってください。
中毒性の無いナッツであっても、アレルギーや腸閉塞等を起こす恐れもあるため、なにか症状が出ている場合や、大量に食べてしまった場合は、獣医師に相談するようにしましょう。
また、犬が誤ってナッツ類を食べてしまわないよう、ナッツ類の保管には十分に気を使うようにしたいですね。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。