冬はこたつに入ってみかんを食べる、日本ではそんな風景が冬の風物詩の一つとなっていますが、飼い主さんがみかんを食べていると愛犬が欲しがることもあるかもしれません。
このみかんは、犬に与えても良いのでしょうか。
結論からお伝えすると、みかんは犬にも与えることができます。
今回は、犬にみかんを与える際の注意点や効果、与え方などについて解説いたします。
みかんが好きな犬なら、少しなら与えても大丈夫よ
みかんは犬が食べても大丈夫!
冒頭でもお伝えしたとおり、みかんは犬が食べても大丈夫な食べ物です。
みかんには、犬が食べて中毒症状を起こすような成分は含まれていないからです。
ただし、みかんを始めとする柑橘系果実の外皮には、「ソラレン」という中毒性のある物質が含まれています。そのため、外皮は与えないように注意しましょう。
さらに詳しい注意点は下記をご覧ください。
犬にみかんを食べさせる際の注意点
犬にみかんを食べさせる際には、以下の点に注意しましょう。
犬にみかんを食べさせる際の注意点1:与えすぎない
犬にみかんを食べさせる際には与えすぎないよう注意しましょう。
みかんは水分が多いため、与えすぎると下痢になってしまう恐れがあるためです。
胃を荒らしちゃうこともあるから注意してね
犬にみかんを食べさせる際の注意点2:果実の部分だけを与える
犬にみかんを食べさせる際には、果実の部分だけを与えるようにしましょう。
外側の皮や房に付いている薄皮、種は取り除くようにしてください。
前述のように外側の固い皮には「ソラレン」という中毒性のある物質が含まれていることや、皮や種を食べさせると消化不良の原因にもなるため、注意が必要です。
薄皮もあまり消化には良くないため、できるだけ取り除いてあげましょう。
外皮にはワックスや農薬が付いている場合もあるわ!
犬にみかんを食べさせる際の注意点3:完熟したみかんを与える
熟していないみかんの場合、アクの成分「アルカロイド」の毒が多く含まれているため、完熟したみかんを与えるようにしましょう。
犬にみかんを食べさせる際の注意点4:加工品は与えない
みかんの加工品は基本的には犬には与えないようにしましょう。
砂糖や添加物などが含まれている可能性があるためです。
例えば、みかんの缶詰、ゼリー、その他お菓子類などは犬には与えないほうが良いでしょう。
犬にみかんを食べさせる際の注意点5:アレルギー
他の食べ物にも言えることですが、みかんを食べてアレルギー症状を起こしてしまう場合もあるため、注意が必要です。
初めてみかんを与える際は、少量から与えて様子を見るようにしましょう。
万が一、アレルギーの症状が見られた場合は、動物病院に相談するようにしましょう。
犬にみかんを与えた場合の効果
犬にみかんを与えた場合に期待できる効果は以下のとおりです。
犬にみかんを与えた場合の効果1:ビタミンCの補給
みかんにはビタミンCが豊富に含まれています。
犬は体内でビタミンCを生成することができますが、シニア犬や犬の体質によってはビタミンCが不足してしまうこともあるため、みかんで補ってあげても良いかもしれません。
ただし、みかんは消化にはあまり良くないため、みかんを与える際には皮や種を取り除いてから与えましょう。
薬との飲み合わせもあるため、薬を飲んでいる犬の場合は、事前に獣医師に相談することを推奨いたします。
犬にみかんを与えた場合の効果2:水分補給
みかんは水分が豊富な果物のため、水分補給にも役立ちます。
ただし、前述のとおり、与えすぎると下痢などを引き起こしてしまい逆効果になってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
犬にみかんを与える場合の与え方
みかんの外皮、薄皮を剥き、種をすべて取り除いてから、1日に1~3房程度を与えましょう。
みかんを与えたあとは、犬の様子を注意深く観察するようにしてください。
万が一、アレルギーの症状などが見られた場合は、動物病院に相談することをおすすめいたします。
愛犬の様子を見ながら与えてね!
まとめ:みかんは犬に与えてもOK!ただし、外皮・薄皮・種は取り除こう!
みかんは犬にも与えることができます。
ただし、犬にみかんを与える際には、以下の注意点を確認してから与えましょう。
特に、みかんの外皮・薄皮・種は確実に取り除くようにしてください。
また、犬にみかんを与えた場合の効果は次のとおりです。
犬にみかんを与える際は、1日に1~3房程度を与えましょう。
みかんは消化にはあまり良くないため、あえて毎日食べさせる必要はありませんが、もし愛犬が欲しがるようなら少量なら与えても大丈夫です。
みかんなら飼い主さんも愛犬も一緒に食べられますので、おやつタイムに取り入れてみても良いかもしれませんね!
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。