よく、テレビや漫画などで犬に牛乳を与えている描写を観るかもしれませんが、牛乳は犬には与えないほうが無難です。
牛乳自体に毒性があるわけではありませんが、乳糖不耐症の犬の場合、下痢を起こしてしまう恐れがあるためです。
少し与えたくらいであればほとんどの場合問題はありませんが、無理に与える必要のない飲み物と言えるでしょう。
栄養はあっても下痢をしてまで飲みたくはないよね・・・
牛乳が大丈夫な犬もいるけど、注意は必要な飲み物なのよね
今回は犬に牛乳を与えないほうが良い理由などについて詳しく解説します。
犬に牛乳を与えないほうが良い理由
犬に牛乳を与えないほうが良い理由は次のとおりです。
犬に牛乳を与えないほうが良い理由1：下痢を起こす恐れがある
冒頭でもお伝えしたとおり、犬に牛乳を与えると下痢を引き起こす恐れがあります。
犬は人に比べて乳糖不耐症の場合が多いと言われているためです。
下痢をしない場合は、少しであれば牛乳を飲ませても問題ないというのが多くの獣医師の見解ですが、飲ませてみないとわからないため、無理に与える必要はないでしょう。
子犬の頃から牛乳を飲ませていると大丈夫な場合もあるけど、無理に飲ませる必要はないよ
犬に牛乳を与えないほうが良い理由2：アレルギー
中には、牛乳にアレルギーを持つ犬もいます。
もし犬に牛乳を与えてしまい、アレルギー症状が出てしまった場合は、速やかに獣医師に相談するようにしましょう。
アレルギーについては、下記関連記事をあわせてご覧ください。
体毛を郵送でも検査可能！犬アレルギーの症状・検査・対策を解説します
犬に牛乳を与えないほうが良い理由３：高カロリー
牛乳は高カロリーな飲み物です。そのため、犬に与えすぎると肥満に繋がりやすくなります。
太りやすい犬の場合は注意したほうが良さそうね
犬に牛乳を与えないほうが良い理由４：尿結石
ご存知のとおり、牛乳にはカルシウムが含まれています。
このカルシウムが他の食材などに含まれるシュウ酸と結びつくと結石を作ってしまう恐れがあります。
牛乳は健康に役立つ成分も豊富に含まれていますが、与えすぎると健康を害する恐れもあるため注意しましょう。
犬に牛乳を与えないほうが良い理由５：貧血を起こしやすくなる
牛乳を飲みすぎると貧血を起こしやすくなることもあるようです。牛乳にはリンが含まれ、ミネラルの吸収を阻害するためです。
犬が牛乳を飲んでしまった場合の対処法
犬が牛乳を飲んでしまった場合も、飲んだ量が少量で、かつ、特に何も症状が出ていないようであれば、問題はありません。
もし下痢をしてしまった場合は、脱水症状を防ぐため水は与える必要がありますが、食事は断食もしくは控えめにするようにします。
そのまま下痢が収まれば問題ありませんが、何度も繰り返すようであれば獣医師に相談するようにしましょう。
犬用の下痢止めもあるよ！
ただ、下痢が続くようなら早めに動物病院に行くべきよ！
犬には犬専用の牛乳や山羊ミルクを与えよう！
今までお伝えしたとおり、犬に人間用の牛乳はあまり与えるべきではありません。
ですが、犬用の牛乳であれば与えることができます。
アレルギーがある犬には、山羊ミルクがおすすめです。山羊ミルクには犬の母乳に近い栄養素が含まれているため、人間用の牛乳よりも犬に適した飲み物と言えます。
パウダータイプの犬用牛乳もあるので、フードにトッピングするのもおすすめです。
子犬には子犬用牛乳をあげてね！
ヨーグルトやチーズは犬に与えてもOK！
犬に牛乳はあまり与えないほうが良いと聞くと、ヨーグルトやチーズは大丈夫なのか不安になりますよね。
結論から言うと、ヨーグルトやチーズは製造過程で乳糖が分解されるため、犬に与えても問題はありません。
ただし、人間用に味付けされているヨーグルトやチーズは糖分や塩分を摂りすぎてしまう恐れがあるため、砂糖が入っていないヨーグルトや犬用の食品を与えるようにしましょう。
まとめ：犬には牛乳ではなく犬専用の牛乳や山羊ミルクを与えよう！
犬に牛乳を与えると下痢をしてしまう恐れがあるため、あまり積極的に与えるべきではありません。
犬に牛乳を与えないほうが良い理由は次のとおりです。
- 下痢を起こす恐れがある
- アレルギーがある犬もいる
- 高カロリーなので肥満に繋がる恐れがある
- 尿結石になる恐れがある
- 飲みすぎると貧血を起こしやすくなる
犬には人間用の牛乳ではなく、犬専用の牛乳や山羊ミルクを与えるようにしましょう。
また、ヨーグルトやチーズは製造過程で乳糖が分解されるため、犬に与えても問題はありません。
人間にとっては健康に良い食べ物・飲み物であっても、犬の身体にはあまり良くない場合も多くあります。愛犬に長く健康で幸せでいてもらうために、正しい知識を持って、愛犬の食生活を管理するようにしましょう。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。
