大豆は、犬に与えることができる食べ物です。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養素が豊富な食べ物です。また、コレステロールを下げる働きもあると言われています。
ただし、生では与えられないなど、犬に大豆を与える際の注意点もあります。
今回は、
- 犬に大豆を与えるメリット
- 犬に大豆を与える場合の注意点
- 犬に与えることができる大豆食品
などについて解説します。
犬に大豆を与えるメリット
犬に大豆を与えると次のようなメリットがあります。
犬に大豆を与えるメリット1:サポニン
大豆にはサポニンが含まれています。サポニンには体脂肪を減らし、動脈硬化やがん予防の効果もあると言われています。
犬に大豆を与えるメリット2:大豆ペプチド
大豆ペプチドを与えながら運動すると、脂肪の蓄積を抑えることができるというデータもあります。犬に対して同様の効果があるかはわかりませんが、肥満気味の犬には効果的かもしれません。
犬に大豆を与えるメリット3:植物性タンパク質
大豆には植物性タンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉、皮膚など体を形成するために必要な成分です。
犬に大豆を与えるメリット4:カルシウム
大豆にはカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や歯の形成に役立ちます。
犬に大豆を与えるメリット5:カリウム
大豆にはカリウムが含まれています。カリウムには心臓や筋肉の働きを調節するなどの役割があります。
犬に大豆を与える場合の注意点
健康に良い大豆にも注意点があるため、犬に大豆を与える前に確認しておきましょう。
犬に大豆を与える場合の注意点1:生のままで与えない
生の大豆には有害物質「トリプシンインヒビター」が含まれています。加熱処理することで失われますので、必ず加熱してから与えるようにしましょう。
豆まきの大豆は炒ってあるものなので害にはなりませんが、消化に良くないので愛犬には与えないようにしましょう。まいた大豆を誤飲させないよう注意が必要です。
納豆とか加工された大豆食品も安全よ!
でも犬には味付けされていないものを与えてね!
犬に大豆を与える場合の注意点2:すり潰してから与える
大豆をそのままの形で与えると、消化不良を起こす恐れがあります。すり潰してから与えるようにしましょう。
犬に大豆を与える場合の注意点3:貧血気味の犬には与えない
大豆に含まれるグリシニンには鉄の吸収を阻害する働きがあります。そのため、貧血の犬には与えないようにしましょう。
犬に大豆を与える場合の注意点4:与えすぎない
健康に良い大豆でも与えすぎると逆効果です。おやつとして少量与える程度にとどめましょう。
犬に大豆を与える場合の注意点5:アレルギー
大豆でアレルギー症状が出てしまう犬もいるため、初めて与える際は少量から与え、様子を見るようにしましょう。
万が一、アレルギー症状が出てしまった場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
アレルギーについては下記関連記事もあわせてご覧ください。
体毛を郵送でも検査可能!犬アレルギーの症状・検査・対策を解説します
犬に与えることができる大豆食品
- 豆腐
- 豆乳
- きなこ
- 納豆
- おから
ただし、人間用に砂糖などが入っているものは避けましょう。また、豆腐や豆乳は常温で与えるようにしましょう。
犬用の大豆のおやつもあるよ!
ちなみに、枝豆も犬に与えることができます。詳しくは関連記事をご覧ください。
犬に枝豆は与えてOK!ただし必ず茹でてから与え、量・皮にも注意!
まとめ:大豆は犬に与えてOK!ただし、茹でてすり潰してから与えよう
大豆は犬に与えることができます。犬に大豆を与えた場合のメリットは次のとおりです。
犬に大豆を与える場合の注意点は以下のとおりです。
生の大豆には有害物質「トリプシンインヒビター」が含まれています。加熱処理することで失われますので、必ず加熱してから与えるようにしましょう。また、すり潰してから与えるようにしましょう。
大豆食品を好む犬は多いので、ドッグフードにトッピングするなどをして取り入れてみてはいかがでしょうか。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。