シャキシャキとした食感の水菜は料理に大活躍する野菜の一つですよね。水菜にはビタミンCやβカロテンなどといった栄養素が豊富に含まれています。
水菜は人間の健康に役立つ食べ物ですが、犬には与えても良いのでしょうか。
結論から言うと、水菜は犬にも与えることができます。
水菜は適切に与えれば、犬の健康維持に役立つ食べ物の一つですが、注意点もあります。
今回は、
- 犬に水菜を与えるメリット
- 犬に水菜を与える際のポイント
- 犬に水菜を与える際の注意点
などについて解説します。
水菜は犬に与えてもOK
冒頭でもお伝えしたとおり、水菜は犬に与えることができる食べ物の一つです。
水菜には犬に与えて中毒症状が起こるような成分は含まれていないからです。
犬に水菜を与えるメリット
犬に水菜を与えると次のようなメリットがあります。
犬に水菜を与えるメリット1:ビタミンC
水菜にはビタミンCが豊富に含まれています。
犬は体内でビタミンCを合成できますが、老化などによって減少するので、外からも摂取する必要があります。
ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力の向上、コラーゲン生成などの効果が期待できます。皮膚の健康状態を整えたり、関節炎などの病気予防にも役立ちます。
犬に水菜を与えるメリット2:βカロテン
水菜にはβカロテンが豊富に含まれています。
βカロテンにも抗酸化作用があり、免疫力向上、ガンの予防やアンチエイジングなどの効果も期待できます。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。このビタミンAには、目、皮膚、粘膜等の正常な機能を保つ役割があります。
犬に水菜を与えるメリット3:食物繊維
水菜は食物繊維が豊富なので、便秘解消の効果も期待できます。ただし、与えすぎると下痢などを引き起こす恐れもあるため、注意しましょう。
犬に水菜を与えるメリット4:水分補給
水菜の成分は96%が水分なので、水分補給にも役立ちます。普段からあまり水を飲まない愛犬に与えるのもおすすめです。
夏にも活躍しそうね!
犬に水菜を与えるメリット5:カリウム
水菜にはカリウムが含まれています。カリウムには、体内の余計な塩分を排出する効果があり、利尿作用や血圧を下げる働きがあります。
犬に水菜を与えるメリット6:カルシウム
水菜にはカルシウムが豊富に含まれています。そのため、骨や歯を丈夫にし、骨折や骨粗しょう症のリスクを減らすことが出来ます。
精神を安定させる効果もあるよ!
犬に水菜を与えるメリット7:鉄分
水菜には鉄分が豊富に含まれています。そのため、貧血予防などに役立ちます。
犬に水菜を与える際のポイント
犬に水菜を与える際のポイントをお伝えします。
犬に水菜を与える際のポイント1:生のままで
ビタミンCなどの栄養素は熱すると壊れやすいですが、生のままで食べると栄養をまるごと摂取することができます。
生の水菜をドッグフードに少量混ぜても良いね
犬に水菜を与える際のポイント2:加熱してもOK
加熱するとビタミンCなどは壊れてしまうものの、βカロテンは油を使って調理することで吸収率がUPするため、加熱して与えるのもおすすめです。
茹でるとえぐみも減らすことができますよ。
スープや雑炊に入れても良いわね
犬に水菜を与える際のポイント3:細かくカットorミキサーにかけてペースト状に
水菜は消化しにくいので、細かくカットするかミキサーにかけてペースト状にしてから与えるようにしましょう。
犬に水菜を与える際の注意点
健康に良い水菜にも注意点がありますので、犬に与える前に確認しておきましょう。
犬に水菜を与える際の注意点1:与えすぎない
水菜は繊維質が多いため、胃腸の弱い犬には注意が必要です。与えすぎると下痢や嘔吐を引き起こす恐れもあるため、量を加減するようにしましょう。
細かく切ると消化もしやすいよ!
加熱しても良いわね
犬に水菜を与える際の注意点2:アレルギー
水菜でもアレルギーを起こす犬はいるため、初めて与える際は少量から与えて様子を見るようにしましょう。
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犬に水菜を与える際の注意点3:甲状腺に問題がある犬には与えない
水菜はアブラナ科の野菜ですが、アブラナ科には「ゴイトロゲン」という成分が含まれており、ヨウ素の吸収を妨げると言われています。
そのため、甲状腺ホルモンの分泌に影響し、甲状腺に負担をかける恐れがあります。
甲状腺に問題がある犬には念の為与えないようにしましょう。
まとめ:水菜は犬に与えてもOK!与えすぎには注意
水菜は犬に与えることができる食べ物の一つです。
水菜は栄養素が豊富な野菜なので、犬に水菜を与えると下記のようなメリットがあります。
犬に水菜を与える際は、生のままでも良いですが、加熱してもOKです。水菜は消化しづらいので、細かくカットorミキサーにかけてペースト状にするのがおすすめです。
ただし、水菜を与える際は注意点もあるので確認しておきましょう。
ちなみに水菜は痛みやすいので、カットして保存容器に入れて保存するのがおすすめです。
水菜は適切に与えれば犬の健康維持に役立つ食べ物なので、普段のフードにプラスしてみてはいかがでしょうか。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。