「森のバター」とも呼ばれる栄養価が高くクリーミーな味わいが人気のアボカドですが、このアボカドは犬にとっては有害な食べ物であると言われています。
そのため、アボカドは犬には与えないようにしましょう。
犬に与えてはいけない食べ物としてタマネギやチョコレートは有名ですが、アボカドも駄目だということは知らない方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、アボカドを犬に与えてはいけない理由や誤って食べさせてしまった際の対処法などについて解説いたします。
アボカドの匂いが好きな犬もいるけど絶対に与えないでね
アボカドは犬には与えては駄目!
冒頭でもお伝えしたとおり、アボカドは犬に与えてはいけない食べ物です。
その理由は以下のとおりです。
犬にアボカドを与えてはいけない理由1:中毒症状を起こす恐れがある
アボカドには、犬が摂取すると有害に働くとされている「ペルシン」という成分が含まれています。
日本で売られているアボカドはほとんどがグアテマラ産ですが、グアテマラ産アボカドのペルシンの含有量はかなり多いと言われています。
アボカドを食べてしまった場合、次のような中毒症状が発生する恐れがあります。
摂取してから2~3日後に症状が現れることもあります。
そのため、アボカドは犬には与えないようにしましょう。
犬にアボカドを与えてはいけない理由2:種を飲み込むと腸閉塞になる恐れがある
アボカドの種を飲み込んでしまった場合、腸に詰まって腸閉塞になる恐れがあります。
そのため、アボカドの種の誤飲にも気をつけるようにしましょう。
生ゴミの管理にも気をつけよう!
犬にアボカドを与えてはいけない理由3:アレルギー
他の食べ物にも言えることですが、アボカドを食べてアレルギーを起こしてしまう場合もあります。
万が一アボカドを誤って食べてしまい、痒がるなどいつもと様子が違う場合は、速やかに獣医師に相談するようにしましょう。
すぐに症状が出るとは限らないから注意が必要よ!
万が一、犬が誤ってアボカドを食べてしまった場合の致死量
犬がアボカドを誤って食べてしまった場合の致死量は、はっきりとはわかっていません。
症例自体が少ないため、どれくらい摂取した場合に中毒症状が出るのかという明確な量もわかっていません。
『少量であれば大丈夫』という意見もありますが、少量であっても何らかの症状が出る恐れもあるため、決して与えないようにしましょう。
アボカドが入った加工食品にも注意が必要だよ!
犬がアボカドを食べてしまったときの対処法
万が一、犬が誤ってアボカドを食べてしまったときは、何らかの症状が出ていないかよく観察するようにしましょう。
2~3日後に症状が出ることもあるので、すぐに症状が出ないからといって楽観視するのは危険です。
少量でも小型犬や子犬は症状が出る場合もあるわ
なお、アボカドを誤って食べてしまったことによって、万が一、何らかの症状が出てしまった場合は、速やかに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
無理に吐かせるのは危険なので、やめましょう。
「アボカドオイル」も犬には与えては駄目
最近は「アボカドオイル」も販売されていますが、こちらもペルシンが含まれているため、犬には与えないようにしましょう。
皮膚に塗る場合は、獣医師に事前に相談してください。
まとめ:犬にアボカドは与えては駄目!中毒症状を起こす危険性有
アボカドは犬には与えないようにしましょう。
アボカドには、犬が摂取すると中毒症状を引き起こす成分「ペルシン」が含まれているからです。
どれくらい食べてしまうと中毒症状が出るのかは明確にはわかっていません。
そのため、万が一愛犬がアボカドを誤って食べてしまった場合は、愛犬の様子をよく観察し、何か少しでも変化がある場合は速やかに獣医師に相談するようにしてください。
アボカドの種の誤飲も腸閉塞になる危険性があるため、愛犬が種を誤って食べてしまわないように注意しましょう。万が一種を食べてしまった場合も、速やかに獣医師に相談してください。
もちろん、人間用のアボカドを使った加工食品も犬には与えてはいけません。
また、「アボカドオイル」もペルシンが含まれるため、犬に与えるのはNGです。(皮膚に塗る場合は、獣医師に相談してください。)
愛犬の健康を守れるのは飼い主さんだけです。犬の食事についての正しい知識を得て、愛犬がいつまでも健康で長生き出来るようにしたいですね。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。