コレステロール値を正常に戻す働きがある「セサミン」を始めとして、食物繊維やミネラルなどの豊富な栄養素が含まれるゴマは、人間にとっては健康に役立つ食材です。
このゴマは、犬には与えることが出来るのでしょうか?
結論からお伝えすると、ゴマは犬にも与えることが出来る食べ物の一つです。
今回は、犬にゴマを与えた場合の効果や注意点などについて解説いたします。
ゴマは犬に与えてもOK!
冒頭でもお伝えしたとおり、ゴマは犬にも与えることができます。
ゴマには、犬が食べて中毒症状を起こすような成分は含まれていないからです。
犬にゴマを与えた場合に期待できる効果は下記のとおりです。
犬にゴマを与えた場合に期待できる効果
ゴマは栄養素が豊富な食材のため、犬にゴマを与えると様々な健康に役立つ効果が期待できます。
犬にゴマを与えた場合に期待できる効果1:抗酸化作用による老化防止、がん予防
ゴマには「ゴマグリナン」が含まれており、その中の成分でも「セサミン」には抗酸化作用があります。
そのため、老化防止、がん予防などにも効果があるのではないかと期待されています。
犬にゴマを与えた場合に期待できる効果2:食物繊維による腸内環境改善
ゴマには食物繊維が含まれています。そのため、腸内環境改善に役立つ可能性があります。
便秘気味の犬に与えると丁度良いかもしれないわね
でも、与えすぎると下痢になるから注意してね!
犬にゴマを与えた場合に期待できる効果3:リノール酸による免疫力向上効果
ゴマには「リノール酸」が含まれており、「リノール酸」には悪玉コレステロールを減らして免疫力を向上させる働きがあります。
「金ゴマ」「黒ゴマ」「白ゴマ」の3種があるけど、栄養素に違いはあまりないよ!
ゴマを犬に与える場合の与え方
ゴマを犬に与える場合は、すりごまにしてから、少量を普段のフードにトッピングして与えるのがおすすめです。
そのままだと消化しづらいから注意が必要よ!
犬にゴマを与える際の注意点
前述のとおり、ゴマは犬に与えても大丈夫ですが、注意点もありますので確認しておきましょう。
犬にゴマを与える際の注意点1:与えすぎない
健康に良いゴマであっても、与えすぎると逆効果なので注意しましょう。
ゴマには食物繊維も含まれているため、与えすぎると下痢になる恐れもあります。
犬にゴマを与える際の注意点2:アレルギー
他の食べ物にも言えることですが、ゴマにアレルギーを持つ犬もいますので、初めて与える際は少量から与えて様子を見るようにしましょう。
万が一、アレルギーの症状が見られた場合や普段と様子が違う場合は、速やかに獣医師に相談するようにしてください。
すぐに症状が出るとは限らないから注意してね!
犬にゴマを与える際の注意点3:すってから与える
上記でも少し触れましたが、ゴマはそのままでは消化しづらいため、すってから与えるようにしましょう。
犬にゴマを与える際の注意点4:人間用の加工食品は与えない
ゴマ自体には犬に有毒な成分は含まれていませんが、人間用に加工された食品を与えるのはNGです。
例えば、ごま豆腐やごまを使った人間用のお菓子などは味付けされているので、犬に与えると塩分や糖分などを摂りすぎてしまう恐れもあります。
味付けされた人間用の食品ばかり与えていると、ドッグフードを食べなくなってしまうこともあるため、愛犬が食べたがっても与えないようにしましょう。
ゴマを使った犬用のおやつも販売されていますので、そちらを与えるのがおすすめです。
まとめ:ゴマは犬に与えてもOK!注意点を守って正しく与えよう!
ゴマは犬にも与えることができる食材です。
ゴマには様々な栄養素が含まれており、犬の健康維持にも役立つ可能性があります。
・抗酸化作用による老化防止、がん予防
・食物繊維による腸内環境改善
・リノール酸による免疫力向上効果
などの効果が期待できます。
ただし、犬にゴマを与える際には、与えすぎやアレルギーに注意しましょう。
すりごまにしてから、少量をフードにトッピングしてあげるようにするのがおすすめです。
ゴマを使った人用の食品を犬に与えるのはNGですが、ゴマを使った犬用のおやつも販売されているので、そちらなら安心して与えられます。
なお、ごま油については下記を御覧ください。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。