人間にとっては健康に良いとされ、特に日本人に馴染みが深いお茶と言えば「緑茶」ではないでしょうか。
人間が美味しそうに緑茶を飲んでいると犬も欲しがることがあるかもしれませんが、緑茶は犬に与えることはできるのでしょうか。
緑茶は犬に与えてはいけない飲み物の一つです。
今回は、緑茶を犬に与えてはいけない理由や、緑茶以外で犬に与えてはいけないお茶・その他の飲み物、逆に犬に与えても良いお茶・その他の飲み物もご紹介したいと思います。
人間用ですが、可愛い「いぬ茶」という緑茶もご紹介していますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
緑茶は犬に与えてはいけない危険な飲み物
冒頭でもお伝えしたとおり、緑茶は犬に与えてはいけない飲み物です。その理由は、下記のとおりです。
犬に緑茶を与えてはいけない理由1：緑茶にはカフェインが含まれている
緑茶には、100mlあたり20mgのカフェインが含まれています。犬がカフェインを摂取すると、カフェイン中毒を引き起こす恐れがあります。
カフェイン中毒になると、次のような症状が表れます。
・ふらつき
・呼吸が速くなる
・痙攣
・興奮
・落ち着きがなくなる
・失禁
・頻尿
・下痢
・嘔吐
・震え
・不整脈
・大量のよだれ
・血管の拡張によるうっ血や出血
・筋硬直
・呼吸不全
最悪、呼吸不全などで死に至るケースもあります。カフェインの致死量は、「体重1kgに対して100～200mg」です。
また、中毒症状が出るカフェイン摂取量は、「体重1kgに対して20mg程度」です。（個体差があります。）
特に、体重の軽い犬の場合は少量でも中毒症状が出てしまう危険性もあるため、十分に注意しましょう。
あたしのような小型犬は特に危険だから気をつけて！
万が一、愛犬が緑茶等のカフェインが入った飲み物を飲んでしまい、犬の様子がいつもと違う場合は、速やかに動物病院へ連れて行ってください。
症状がない場合も、念の為獣医師に相談すると安心だよ！
犬に緑茶を与えてはいけない理由2：緑茶にはシュウ酸が含まれている
緑茶には、約1％ほどのシュウ酸が含まれています。シュウ酸を摂取しすぎると、シュウ酸カルシウム尿石症の原因になります。
しかも、シュウ酸カルシウム尿石症は再発率が高い病気です。
そのため、シュウ酸が含まれている緑茶を犬に与えることはできません。緑茶を与えるつもりはなくても、犬が誤飲しないよう十分に注意する必要があります。
基本的に、ボクたちは緑茶の匂いが嫌いだけど、たまに好きな子もいるから気をつけてあげてね！
・ほうれん草
・タケノコ
・チョコレート
・ココア
・紅茶
このように、カフェインやシュウ酸が含まれている緑茶は、犬に与えることができません。緑茶の茶葉も犬が誤飲しない所に保管するように心がけましょう。
緑茶の「カテキンパワー」は歯磨き等、飲む以外で活かす！
ご存知の通り、緑茶にはカテキンが含まれています。このカテキンには、がん予防や抗酸化作用、虫歯予防など様々な効果が期待されています。
前述のように、緑茶を犬に与えることはできませんが、緑茶のカテキンパワーは歯磨き等、飲む以外で活かすことができます。
例えば、カテキン配合の犬用デンタルグッズや、床に敷くマット等も販売されています。カテキンには消臭効果があるため、口臭や体臭など、犬の臭いが気になる時に役立ちます。
こうしたグッズは積極的に活用したいですね！
犬に与えても良いお茶やその他の飲み物
緑茶は犬に与えることができませんが、中には犬に与えても良いお茶やその他の飲み物もあります。
上記を犬に与えることはできますが、基本的には新鮮な水のみを与えましょう。
水をあまり飲まない時やたまの楽しみとして、水以外の飲み物を少量与えても構いませんが、アレルギーの有無や与える量によっては必ずしも安全とは言えないため、少量から様子を見ながら与えるようにしましょう。
与える前に獣医師と相談することを推奨します。
犬に与えてはいけないお茶やその他の飲み物
逆に犬に与えてはいけないお茶やその他の飲み物は次のとおりです。
カフェインが含まれている飲み物はすべてNGです。ノンカフェインの飲み物であっても、犬にとっては危険な成分が含まれている場合もあるため、注意してください。
おまけ：プレゼントに♪いぬタグ付きの可愛すぎる緑茶
シンバです。
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山壽杉本商店から、いぬタグ付きの可愛すぎる緑茶「いぬ茶」が販売されています。犬好きな方にプレゼントしたら喜ぶこと間違いなしです！可愛すぎて飲めないかもしれませんね・・・
まとめ：緑茶は犬に与えないで！
緑茶にはカフェインやシュウ酸が含まれているため、犬に与えることはできません。
特に、小さな犬の場合、少量でもカフェイン中毒を引き起こす場合があるため、誤飲させないように十分に注意する必要があります。
緑茶は犬が届かない場所に保管するようにしましょう。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。
