人間がりんごを食べていると愛犬が欲しがってそばに来ることがあるかもしれません。
このりんごは、犬に与えても良いのでしょうか?
結論からお伝えすると、りんごは犬にも与えることができます。
今回は、犬にりんごを与えた場合の効果、注意点などについて解説いたします。
りんごは犬が食べても大丈夫
冒頭でもお伝えしたとおり、りんごは犬が食べても大丈夫な食べ物の一つです。
りんごには犬が食べて中毒症状を起こすような成分は含まれていないからです。(ただし、りんごの種には「アミグダリン」という青酸(シアン化合物)が微量ですが含まれています。そのため、種は取り除くようにしましょう。)
犬にりんごを与える際は、種や芯は取り除き、小さくカットして与えるようにしましょう。
犬にりんごを与えた場合の効果
犬にりんごを与えた場合の効果は次のとおりです。
犬にりんごを与えた場合の効果1:抗酸化作用による老化防止・がん予防
りんごにはポリフェノール「プロシアニジン」が含まれています。
また、ビタミンC、ビタミンAも豊富に含まれています。
これらの栄養素には抗酸化作用があり、老化防止やがん予防にも効果があるとされています。
犬にりんごを与えた場合の効果2:体脂肪を減らす
りんごのポリフェノールに含まれる「クロロゲン酸」には、体脂肪を減らす効果があるとされています。
そのため、肥満気味の犬にりんごを与えるのもおすすめです。
ダイエット中に良いかもね!
でも、りんごだけを与えるダイエットは栄養が偏るからダメよ!
犬にりんごを与えた場合の効果3:疲労回復
りんごには「クエン酸」が含まれています。
クエン酸には、エネルギー補給や疲労回復の効果があります。
シュウ酸カルシウム尿石の予防にも効果があるらしいよ!
りんごにはシュウ酸カルシウム尿石予防の効果もあると言われていますが、あくまで予防であり、シュウ酸カルシウム尿石になってしまった場合は治療が必要ですので、獣医師に相談しましょう。
犬にりんごを与える際の注意点
りんごは犬に与えても大丈夫ですが、注意点もありますので確認しておきましょう。
犬にりんごを与える際の注意点1:与えすぎない
りんごは犬に与えても大丈夫ですが、与えすぎないように注意しましょう。
犬にりんごを与える際の注意点2:種や芯は与えない
りんごの種や芯は消化不良や喉に詰まるなどの原因となるため、与えないようにしましょう。
皮は与えても大丈夫だよ!
でも、与える前に洗わないと駄目よ!
犬にりんごを与える際の注意点3:小さくカットして与える
大きいままのりんごを与えると、よく噛まずに飲み込んでしまった際に喉に詰まる恐れがあります。
そのため、小さくカットしてから与えるようにしましょう。
すりつぶすのもおすすめです。
犬にりんごを与える際の注意点4:りんごの加工品には要注意
りんごの加工品は犬に与えて良いものといけないものがあるため、注意しましょう。
例えば、100%のりんごジュースは与えても問題ありません。
ですが、りんごを使ったお菓子やりんごが入ったミックスジュースなどは、糖分を取りすぎてしまったり、犬が摂取してはいけない成分が含まれている可能性もあります。人用に加工された食品は基本的には与えないほうが良いでしょう。
りんごを使った犬用のおやつも販売されていますので、そちらを与えるのがおすすめです。
犬にりんごを与える際の注意点5:アレルギー
りんごは犬に与えても大丈夫ですが、りんごにアレルギーを持つ犬もいますので、注意が必要です。
他の食べ物にも言えることですが、初めて与える時には少量から与えて様子を見るようにしましょう。
万が一、りんごを食べて何らかの症状が出てしまった場合は、速やかに獣医師に相談してください。
犬にりんごを与える方法
種と芯を取り除き、小さくカットしてから与えましょう。皮は与えても大丈夫です。
皮にはポリフェノールがたくさん含まれてるよ!
子犬や老犬にりんごを与える際には、すりつぶして与えるのがおすすめです。
また、100%のりんごジュースを与えても構いません。
ただし、与えすぎないように注意するようにしましょう。
市販犬用おやつでは、フリーズドライのりんごも販売されていますので、そういったものを与えてみるのも良いかもしれません。
まとめ:りんごは犬に与えても大丈夫!ただし、種や芯は与えないで!
りんごは犬に与えても大丈夫な食べ物の一つです。
りんごを摂取することで、抗酸化作用、体脂肪を減らす効果、疲労回復効果など、さまざまな効果が期待できます。
ただし、犬にりんごを与える際には、種と芯を取り除いてから与えるようにしましょう。与えすぎにも注意が必要です。
正しく与えればりんごは健康に役立つ果物です。愛犬と一緒におやつタイムにりんごを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。