加熱した里芋なら犬に与えてもOK!絶対に茹でてから与えよう

里芋 食事
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煮物やお味噌汁に入れても美味しい里芋は、和食には欠かせない食材の一つですよね。

この里芋は、犬に食べさせても大丈夫なのでしょうか。

結論から言うと、加熱をすれば、食べさせても大丈夫です。柔らかいので、食欲の落ちた老犬にもおすすめです。

生のままの里芋は危険なので、絶対に与えてはいけません。

今回は、

  • 犬に里芋を与えるメリット
  • 犬に里芋を与える際の注意点
  • 犬に里芋を与える場合の与え方

などについて解説します。

里芋は加熱すれば犬に与えてもOK!生の里芋は絶対に与えないで!

加熱した里芋は犬に与えても大丈夫な食べ物です。

ただし、冒頭でもお伝えしたとおり、生の里芋は絶対に与えてはいけません。里芋中毒を起こした事例も報告されているためです。

その他にも犬に与える際の注意点がいくつかあるため、後ほど詳しく解説します。

犬に里芋を与えるメリット

里芋には、疲労回復を助けるビタミンB1、腸内環境改善の効果があるビタミンC、E、B6など、さまざまな成分が含まれています。その中でも代表的な効果をいくつかご紹介します。

犬に里芋を与えるメリット1:ぬめり成分によるさまざまな健康促進効果

里芋独特のぬめりは「ガラクタン」「粘液糖タンパク質」の混合物によるもので、人間が摂取した場合、さまざまな健康に良い効果があります。

犬にも同様の効果があるかはわかりませんが、犬の健康にも役立つのではないかと期待されています。

例えば、下記のような効果があります。

  • 粘膜保護
  • 便秘予防・改善
  • たんぱく質の吸収促進
  • 動脈硬化を防ぐ
  • がん細胞を抑制
  • 脳細胞を活性化
  • 免疫力向上

犬に里芋を与えるメリット2:カリウム

里芋はカリウムを豊富にふくむため、余分な塩分を体外に排出してくれます。また、利尿作用や血圧を下げる効果もあります。利尿作用が体内の水分量を調整するため、代謝が良くなります。

メリー
メリー

カロリーが低めだからダイエットにもオススメよ

ただし、犬に里芋を与える際には注意点もあります。

犬に里芋を与える際の注意点

犬に里芋を与える際の注意点1:加熱してから与える

前述のとおり、里芋は生のままで与えず、加熱してから与えるようにしましょう。

生のままあたえると「里芋中毒」を引き起こす恐れがあるためです。

生の里芋に含まれる「シュウ酸カルシウム」の鋭い結晶が粘膜を荒らし、消化器障害や呼吸困難を引き起こしたり、昏睡状態になり最悪死に至る場合もあるので、十分に注意するようにしましょう。

《生の里芋を食べた時に起こる症状》
・下痢
・嘔吐
・ぐったりする
・口内炎
・舌炎
・皮膚炎
・消化器障害
・呼吸困難
・麻痺

などの症状が出る場合もあります。特に、小型犬や老犬の場合は注意が必要です。

メリー
メリー

皮を剥いた時に手が痒くなるのは「シュウ酸カルシウム」が原因よ!

シバ
シバ

生のままだと消化もしづらいよ

万が一、生の里芋を食べてしまった場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

茹でることでシュウ酸カルシウムを減少させることができます。電子レンジで加熱してもシュウ酸カルシウムは残っているので、茹でるようにしましょう。

犬に里芋を与える際の注意点2:シュウ酸の過剰摂取

里芋にはシュウ酸が含まれています。シュウ酸を過剰摂取すると、尿路結石を引き起こす恐れがあります。

茹でた後に水に晒すとある程度除去出来ます。

茹で汁にもシュウ酸が含まれるため、茹で汁を使った料理は避けましょう。

《尿路結石とは?》
尿路結石症とは尿の通り道に結石が出来てしまい、尿が体外へ排出できない病気のことを指します。尿が排出出来ないと腎臓に負担がかかり、尿毒症になってしまう恐れもあります。尿毒症とは腎臓が機能しなくなってしまい、老廃物や毒素を排出できない病気のことです。

犬に里芋を与える際の注意点3:腎臓や心臓が弱い犬はカリウムに注意

里芋にはカリウムが豊富に含まれています。そのため、腎臓、心臓の病気がある犬には与えないようにしましょう。

犬に里芋を与える際の注意点4:与えすぎない

里芋に限ったことではありませんが、体に良いものでも、与えすぎると下痢などを引き起こす恐れがあります。適量を守り、与えすぎないようにしましょう。

シバ
シバ

食べすぎると肥満になることもあるよ

犬に里芋を与える際の注意点5:アレルギー

他の食べ物でもいえることですが、里芋でもアレルギーを起こす場合があります。初めて与える際は少量から与えて様子を見るようにしましょう。

アレルギーについては下記記事もあわせてご覧ください。

体毛を郵送でも検査可能!犬アレルギーの症状・検査・対策を解説します

犬に里芋を与える際の注意点6:味付けした里芋を与えない

煮物など、人間用に味付けした里芋は与えないようにしましょう。犬にとっては塩分等の過剰摂取になってしまうためです。

犬に里芋を与える場合の与え方

犬に里芋を与える場合の与え方のポイントは下記のとおりです。

  • 皮を剥く
    …手袋をする or 酢水に里芋を浸しながら皮を剥くと剥きやすいですよ!
  • 茹でる
    …電子レンジや水を使わない調理はNGです!必ず茹でましょう。
  • 小さくカットする or すりつぶす
    …喉に詰まらないよう、小さくカットするかすりつぶしてから与えましょう。

まとめ:里芋を犬に与える場合は、必ず加熱してから与えよう

里芋は生のままで与えず、加熱してから与えるようにしましょう。

生のまま与えると「里芋中毒」を引き起こす恐れがあるためです。

《生の里芋を食べた時に起こる症状》
・下痢
・嘔吐
・ぐったりする
・口内炎
・舌炎
・皮膚炎
・消化器障害
・呼吸困難
・麻痺 など

また、カリウムが含まれるため、腎臓や心臓が弱い犬には与えないほうが良いでしょう。

里芋は適切に与えれば、里芋のぬめり成分による健康促進の効果が期待できます。食欲が落ちた時などに、里芋をフードに混ぜて与えても良いかもしれませんね!

繰り返しになりますが、生のままの里芋は危険なので、必ず茹でてから与えるようにしましょう。

犬に必要な食べ物・飲み物は、ドッグフードと新鮮な水のみです。本記事はドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えることを推奨するものではありません。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。
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