ケーキに欠かせない果物の一つであるいちご。このいちごは、ビタミンCなどの栄養素も豊富で、人間の健康維持に役立つ食べ物です。
最近は犬と行けるいちご狩りも人気のようですが、犬にはいちごを与えても良いのでしょうか。
結論から言うと、いちごは少量であれば犬に与えても問題ありません。
ただし、いちごは注意点も多い食べ物のため、積極的に与えるべきではありません。
今回は、
- 犬にいちごを与えた場合の効果
- 犬にいちごを与えた場合の注意点
などについて解説します。
いちごは犬に与えてもOK
冒頭でもお伝えしたとおり、いちごは少量であれば犬に与えても問題のない食べ物です。
いちごを犬に与える際には注意点もありますが、健康に役立つ側面もあります。
ただし、微量ですがキシリトールが含まれているため、糖尿病の犬には与えないようにしましょう。健康な犬にも与えすぎには注意が必要です。
いちごはあまり積極的には犬に与えるべきではありませんが、1~2個あげる程度でしたら問題はないでしょう。
1〜2個くらいなら大丈夫だけど、大量に食べてしまった場合は獣医師に相談してね
犬にいちごを与えた場合の効果
犬にいちごを与えた場合の効果は次のとおりです。
犬にいちごを与えた場合の効果1:ビタミンC
いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。そのため、免疫力向上などの効果が期待できます。
犬はビタミンCを体内で生成できますが、老化やストレスによって足りなくなることもあるため、外から摂取することも有効です。
犬にいちごを与えた場合の効果2:カリウム
いちごにはカリウムが含まれています。カリウムには体内の余分な塩分を排出する役割があります。
犬にいちごを与えた場合の効果3:カルシウム
いちごにはカルシウムが含まれており、骨を強くし、骨粗しょう症や骨折などの予防にも役立ちます。
犬にいちごを与えた場合の効果4:ペクチン
いちごには可溶性食物繊維のペクチンが含まれています。ペクチンには腸内環境を整える働きがあります。
犬にいちごを与えた場合の効果5:ポリフェノール
いちごにはアントシアニンやエラグ酸というポリフェノールが含まれています。そのため、抗酸化作用や視力改善も期待できます。
犬にいちごを与えた場合の効果6:水分補給
いちごの果肉の約90%が水分です。そのため、水をあまり飲まない犬に与えると水分補給に役立ちます。
犬にいちごを与えた場合の効果7:体を冷やす
東洋医学では、いちごは身体を冷やす効果があると言われています。夏に熱中症予防として活用しても良いかもしれませんね。
犬にいちごを与えた場合の注意点
いちごには健康に役立つ面もありますが、注意点もあります。犬にいちごを与えた場合の注意点は下記のとおりです。
犬にいちごを与えた場合の注意点1:キシリトール
いちごには微量ですがキシリトールが含まれています。犬がキシリトールを過剰摂取すると、低血糖を起こすリスクがあります。キシリトールは熱しても無くならないので注意が必要です。
キシリトールは人間の歯には良いものだけど、ボクたちには注意が必要なものなんだよね
キシリトール入りガムやタブレットの誤飲にも注意したほうが良いわ
犬にいちごを与えた場合の注意点2:与えすぎない
いちごは繊維質も多いため、与えすぎると下痢や嘔吐などを招く恐れがあります。与えすぎないように注意しましょう。
犬にいちごを与えた場合の注意点3:人間用に加工された食品を与えない
いちごが入っている人間用に加工された食品は与えないようにしましょう。砂糖などの過剰摂取になる恐れがあるためです。また、チョコレートなど、犬が食べて中毒症状を起こす食べ物が入っている恐れもあります。
例えば、下記のような食品は犬に与えてはいけません。
犬にいちごを与えた場合の注意点4:ヘタを取って与える
ヘタは消化しづらいため、取ってから与えるようにしましょう。
犬にいちごを与えた場合の注意点5:アレルギー
いちごでアレルギーを起こす犬もいます。最初は少量から与え、様子を見るようにしましょう。
いちごと同じバラ科の果物で体調を崩しやすい犬には与えないようにしたほうが良いです。
アレルギーについては下記記事をあわせてご覧ください。
体毛を郵送でも検査可能!犬アレルギーの症状・検査・対策を解説します
まとめ:いちごは一口なら犬に与えても大丈夫。でも積極的には与えないで
いちごは少量であれば犬に与えても問題のない食べ物です。
犬にいちごを与えた場合の効果は次のとおりです。
ただし、犬にいちごを与える場合には注意点もあります。
いちごは犬に積極的に与えるべきではありませんが、一口与える程度でしたら問題はありません。
愛犬と一緒にいちご狩りを楽しんでも良いかもしれませんね!
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。