香りが良く、健康に良いイメージもあるごま油ですが、犬には与えても良いのでしょうか?
結論からお伝えすると、ごま油は少量であれば、犬に与えても大丈夫です。
ただし、ごま油は脂質が多く、たくさん摂取してしまうと犬の健康を害する恐れもあるので、犬に与える際には注意が必要です。
今回は、犬にごま油を与える際の注意点や効果について解説いたします。
ごま油は少量であれば犬が食べてしまっても大丈夫
愛犬がごま油を舐めてしまった!なんてこともあるかもしれませんが、ごま油は少量であれば、殆どの場合犬が食べてしまっても大丈夫だと言われています。
ごま油には犬が食べて中毒を起こす成分が含まれているわけではないからです。
ごま油はその名の通り、ごまから作られています。
ごま油はあえて頻繁に犬に与えるべきものではありませんが、たまに少量与える分には、メリットもあります。
犬にごま油を与えるメリット
犬にごま油を与えると様々な健康に役立つ効果が期待できます。その一部をご紹介いたします。
ただし、「時々」「少量」だからね!
犬にごま油を与えるメリット1:抗酸化作用
ごまに含まれる「セサミン」には抗酸化作用があると言われています。
そのため、ごま油を摂取した場合も、老化防止やがん予防などの効果があるのではないかと期待されています。
犬にごま油を与えるメリット2:食欲増進
ごま油を少量フードに混ぜてあげると、食欲増進効果も期待できます。
ただし、食欲がない場合、なにかの病気が隠れていることもありますので、食欲不振が続くようなら速やかに獣医師に相談するようにしましょう。
犬にごま油を与えるメリット3:腸内環境を整える
ごま油には腸内環境を整える効果もあるとされています。
犬にごま油を与えるメリット4:コレステロール値を下げる
ごま油には「リノール酸」が含まれています。
「リノール酸」にはコレストロール値を下げる効果があるとされています。
ただし、摂取しすぎると善玉コレステロールも減らしてしまうので逆効果です。
犬にごま油を与えるメリット5:皮膚や毛の健康維持
ごま油には「オレイン酸」が含まれています。
「オレイン酸」は、皮膚や毛の健康維持に役立つと言われています。
犬にごま油を与える際の注意点
犬にごま油を与える際の注意点1:与えすぎない
他の食べ物にも言えることですが、与えすぎると消化不良やカロリーオーバーになってしまうこともありますので、注意が必要です。
なお、ごま油だけが油の中で特別カロリーが高いというわけではなく、他の油もカロリーは高いので、油を与える際にはカロリー計算を慎重に行う必要があります。
嘔吐や下痢をしてしまうこともあるから注意が必要だよ!
犬にごま油を与える際の注意点2:アレルギー
こちらも他の食べ物にも言えることですが、ごま油にアレルギー反応を示す犬もいますので、万が一アレルギー症状が出てしまった場合は獣医師に相談するようにしましょう。
アレルギー症状はすぐに出るとは限らないから注意が必要よ!
犬にごま油を与える際の注意点3:日常的には与えない
ごま油はたまに与える程度でしたら殆どの場合問題ありませんが、日常的に与えるのはよくありません。
犬にごま油を与える際の注意点4:新鮮なごま油を与える
ごま油は比較的酸化に強い油ですが、出来るだけ新鮮なうちに与えるようにしましょう。
犬にごま油を与える場合の与え方
犬にごま油を与える場合は、フードにスプーンで少量かけてあげるのがおすすめです。
その際、カロリーの摂りすぎを防ぐために、フードは少しだけ量を減らしましょう。
手作りごはんを作るときに使っても良いね!
ごま油よりも犬に適している油
上記でも、ごま油は日常的には与えないほうが良いとお伝えしましたが、ごま油よりも犬に適している油もありますので、あわせてご紹介いたします。
ごま油とえごま油は別物!えごま油も犬には与えることができます
ごま油と似た名前の「えごま油」は、ごま油とは全く別物です。
えごま油はシソ科のえごまから取った油のことを指します。
このえごま油は、αリノレン酸が含まれており、皮膚の健康維持に役立つとされています。
そのため、皮膚の健康維持のためにえごま油を犬のごはんに入れるのもおすすめです。
アトピーの犬に与える前にまずは獣医師に相談よ!
まとめ:ごま油は犬に与えても大丈夫!ただし、注意点が多いので要確認!
ごま油は犬に与えても大丈夫です。ごま油には抗酸化作用など、健康に役立つ様々な効果も期待できます。
ただし、たくさん摂取してしまうと犬の健康を害する恐れもあるので、犬に与える際には注意が必要です。日常的に与えるのはやめましょう。
犬にごま油を与える場合は、たまに少量をフードにかけてあげる程度にしておきましょう。
ただ、食事は健康な体を維持するためだけではなく、人と同じように犬にとって食べること自体が楽しみの一つでもあります。
そのため、基本的にはドッグフードと水のみを与えるべきですが、たまの楽しみとして、ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与えても構いません。
ドッグフード以外の食べ物・飲み物を与える際は、犬が食べられる物なのかということはもちろんのこと、適切な与え方を守った上で与えるようにしてください。また、事前に獣医師と相談することを推奨します。